考えたこと

【夫の話】この春卒業する君たちへ贈る言葉。未来には夢と希望しかない。

tocotabi
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まつあ
まつあ
最近引きこもってます、まつあです!

以前、夫が保護者会でお話しした内容の記事を紹介したところたくさんの方に読んでいただけました。

「ぐっときて泣けてしまった」
「温かい気持ちになれました」

など、こちらこそ温かい言葉をありがとうございました…!

先日このお話をしたクラスの生徒たちが無事に卒業式を行うことができ、その時に夫が書いて渡した学級通信を今回は紹介させていただきます。

まつあ
まつあ
本当に本当に手前味噌で申し訳ないのですが、夫いいこと言っているのです…!

今年の春学校を卒業したみなさんはもちろん、最近気持ち的になんだかモヤモヤしている大人にも読んでいただけたら幸いです。

以下改行や太字など文字装飾、学校が特定できる部分については私の方で一部編集してますが、基本的にはそのまま夫の言葉を載せています。

卒業生へ送る言葉

少し前までは、こういう状況になるとはまったく想像していなかった最後の1ヶ月でした。

それでも、無事に卒業の日を迎えられたことを、嬉しく思います。

皆さんが高校に行く前に、伝えたいことがいくつかありました。

が、その時間はなくなり、今日も長々と話をする時間はないでしょう。

なので、この1枚にまとめます。あとで時間があるときに読んでください。

幸せになってもらいたい

皆さんには、幸せになってもらいたいです。

幸せは「なる」ものではなく「感じる」ものだと思うので、もう少し正確に言うならば、「皆さんが大人になったときに、幸せをたくさん感じられる大人になってほしい」と思っています。

皆さんに限らず、基本、自分と接する人はみんな幸せになってほしいと日々願っています。

いい人ぶっているように聞こえるかもしれません。でも、「幸せな人」は人に優しくできます。

ということは、まわりに幸せな人が多ければ、優しくされる回数が増えます。

僕は、優しくされたい。そして、ほとんどの人は同じように思っているはずです。

では、どうすれば「幸せをたくさん感じられる大人」になれるのでしょうか。

幸せを感じられる大人になるには

明確な答えがあるわけではありませんね。でも、自分なりにいくつか考えました。

その1つが、「選択」です。

自分の生き方を自分で決める。幸せに生きるための絶対条件だと思っています。

勉強でも、運動でも、絵でも歌でもゲームでも、うまくなるためには「回数」が必要です。

得意ではないことでも、何度も何度も回数を重ねれば上手になります。

「決める」ことも同じで、自分で決める経験をたくさんしなければ、上手にはなりません。

だから、その機会をできるだけ増やしたかった。

授業中、問題演習の時間をフリーにしていたのも、自由研究以外の宿題をほとんど出さなかったのも、掃除の役割分担を決めなかったのも、すべてはこのためです。

何をやるのか、どれくらいやるのか、もっといえば「やるか、やらないか」まで自分で決めてほしかった。

デメリットもあります。

授業でフリータイムを多くすれば、きちんとやる子とやらない子はでますし、掃除の役割を決めなければ、一生懸命やる子とそうでない子に分かれます。

それを不平等と言われれば、否定はできません。

でも、授業のフリータイムでたくさん勉強した人は、疲れるでしょうが学力はついたでしょう。

友達との無駄話に花を咲かせた人は、学力は伸びないでしょうが楽しい時間は過ごせたかもしれません。

入試前など、役割がなくても一生懸命掃除をしている人がいました。

大変だったかもしれませんが、そのぶんやり甲斐や達成感を感じたり、自信がついたり、少し自分のことが好きになれたのではないでしょうか。

あまり掃除をやらなかった場合は、そんなに疲労やストレスを感じずに済むでしょう。

ただ、上記のような感覚は得られないはずです。

こんなふうに、「得られたもの」「得られなかったもの」も込みで考えれば、ちゃんと平等になっていると思います。

みんなで同じことをすることが、真の平等とは思いません。

そして、ここにあるのは、「正しい」「正しくない」ではありません。

「何が得られたか」「何を失ったか」だけです。

どんな選択をしても、何かは得られ、何かを失います。

日々の無数の選択の積み重ねが、自分という人間を作るのです。

自分が納得できる生き方をするために、選ぶ経験(もしくは捨てる経験)を、ぜひ積み重ねてください。

未来には夢と希望しかない

世の中には、「〇〇をしなければいけない」「△△をやってはいけない」といった言葉があふれています。

でも、本当は、皆さんの人生の中で、絶対にしなければいけないことは1つもないし、絶対にやってはいけないことも1つもありません。

強いていえば、法律を守ることくらいです。

だから、自分の好きなこと、やりたいことが見つかったなら、決して「我慢」はしないでください。

我慢は、子供時代や、何かを達成するために一時的には必要な場面もあります。

でも、大人になってからの我慢は「悪」でしかありません。

我慢は続かないし、我慢していると人に優しくできないし、ずっと我慢をしていると、他人にも当然のように我慢を求めるようになります。そんなふうにはならないでほしいです。

今はまだ、皆さんは「保護者」の責任のもと、「学校」や「部活」に所属していて、自分の思い通りにできない部分が多いです。不自由に感じることもあるでしょう。

でも、今のうちに、嫌な想いもたくさんしてください。

不自由を感じたことがなければ自由の尊さは分からないし、嫌な想いをしなければ人の心の痛みはわかりません。

若いときの「不幸せな経験」が、「幸せな未来」を作ります。

ネガティブなニュースが多い昨今ですが、ニュースとはそういうものなので大丈夫。

皆さんの未来には、夢と希望しかありません。

僕はいろいろ基準が甘いので、この1年間、皆さんにもっとこうなって欲しいとか、ここが足りないとか思ったことはほとんどありません。

今のままで十分素敵です。

大人になった皆さんが幸せそうな顔をしていたら、こんなに嬉しいことはありません。

改めて、卒業おめでとう! 良い高校生活を!!

【夫の話】妻の自由な生き方から考える、今の子供達に伝えたいこと 最近こんなツイートをしました。 今日、夫が保護者会で私の話をしたらしい... 夫「妻は時間や場所にしばられないで好きな旅...
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まつあ
1985年生まれ、夫婦2人暮らし。自由に旅したすぎて当ブログの他ウェブサイト運営のお仕事してます。 船で世界一周含めて約33カ国訪問、ホテル・飛行機・カフェが大好き。観光で忙しい旅よりも、のんびり現地での生活を楽しむような旅が好きです。
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